RaspberryPiのセットアップ

ここでは、執筆時点(2019/3)での初期セットアップの手順になります。
ターゲットはWiF内蔵の下記モデルになります。

最新型のRaspberryPi 3 ModelB+は使ったことが無いのでここでは対象外とします。

注意事項

RaspberryPi 3 Model Bは電源に2.5A以上を要求しています。
一般的なUSB ACアダプタやモバイルバッテリーは大きくても2.4Aまでが通常です。
したがって、電源不足になる可能性があるので、自己責任で対処できる場合を除き使用しないでください。
お勧めはMicroBが直接出てる公式の3A ACアダプタです。(秋月で売っています)
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-12001/

ステップ概要

OS(Raspbian)の取得

以下のURLから公式イメージをダウンロードします。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/

3つ有りますが、特に理由が無い場合はフル版の
「Raspbian Stretch with desktop and recommended software」
と、書いてある物のZIPをダウンロードしてください。
Torrentが使用できる人はダウンロード時間が短縮できるでしょう。

OSイメージの解凍(圧縮解除)

Windowsに標準搭載されている展開はお勧めできません。
私は7zipを強く勧めます。
https://sevenzip.osdn.jp/

7zipを使ってダウンロードしたzipファイルを解凍すると、imgファイルが抽出されます。
これをSDカードに書き込みます。

SDカードへの書き込み

使用するSDカードは8GB以上であれば使用できます。
私はコスパが良い16GBを愛用しています。数100円で買えます。
SDカードは安いので、ケチらずにちゃんとした物を買いましょう。
偽物も多いので注意。

WindowsにWin32 Disk Imagerをインストールしておきます。
https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/

SDHCに対応したUSB-SDカードリーダーも必要です。
超高速版SDカードを採用していない限り、書き込み速度はUSB2.0接続でも大差有りません。

SDカードのサイズ

複数のSDカードを用意しておいて、イメージを保存したり書き出したりする場合が良くあると思います。
ここで注意点があります。SDカードは同じ容量でもブランドや型番によって実容量が微妙に違います。
したがって、吸い出したイメージをそのまま書き出せるのは同じブランド同じ種類のカードだけと思ってください。
ただし、イメージサイズを縮小しておけばこの問題は解決します。

ディスクイメージの縮小・拡張方法

 こちらへ→ disk_image_shrink

自宅のWiFiに繫がるようにする

Windowsでも/bootパーティションはそのままマウントして読み書きできます。
ここにWiFi接続用の設定ファイルを置いておくと、起動時に自動的に目当てのWiFiに繫がるようになります。

作成するファイル(/bootにwpa_supplicant.confというファイルを置きます)

/boot/wpa_supplicant.conf

ファイルの内容

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
        ssid="HomeSSID"
        psk="PASSWORD"
        key_mgmt=WPA-PSK
        priority=2
}

network={
        ssid="MobileSSID"
        psk="PASSWORD"
        key_mgmt=WPA-PSK
        priority=1
}

このように2つ書いておくと、見つかった順に接続しに行きます。
priolityは数字が大きい方が優先度が高くなります。(省略可能)
0にしておくと、電波が強い方、速度の速いほうが優先されます。
それぞれのSSIDとPasswordを書いておきます。
Passwordに平文で書いておきたくない場合は、Hashしたパスワードを生成して書いておくこともできます。

sshを有効にする

WiFi設定と同様に/bootにファイルを置いておけば有効になります。

ssh

という空っぽのファイルを置いておきます。

RaspberryPiに接続する

ここまでで、SDカードをRaspberryPi本体に差し込んで電源を供給してあげれば、WiFiに繫がってsshで接続できるようになります。
ただし、初回起動時だけは少し時間がかかります。自動的にRasPiの構造を調べ、適切なドライバがセットアップされる作業が行われるからです。
さらに、使用しているSDカードのサイズに合わせて領域が自動拡張される処理も行われています。
アクセスLED(緑)が落ち着くまで待ちましょう。

RasPiはDHCPでルータからIPアドレスを割り振られているので、ルータの情報を見てRapPiに割り当てられたIPアドレスを調べて、Teraterm等でssh接続します。
または、しばらく放置してからならIPアドレスの代わりにraspberrypiで繫がると思います。
初期のユーザ名は「pi」、パスワードは「raspberry」になっています。

パスワードを変更する

セキュリティの問題がありますので、何はともあれパスワードを変更しておきます。

$ passwd

RasPiのIPアドレスを固定する

NoraGatewayやPi-starを動かすにはIPアドレスを固定しておいた方が都合が良いです。
以下のファイルを編集します。

/etc/dhcpcd.conf

次の記述を追加します。(アドレスは例ですので自分の環境に合わせて変更してください)

# Fixed address
interface wlan0
static ip_address=192.168.1.52/24
static routers=192.168.1.254
static domain_name_servers=192.168.1.1

その他、各種設定

便利な設定ツールが内蔵されていますので、これを使うと簡単にいろいろな修正ができます。

$ sudo raspi-config

ホスト名、自動ログイン、ロケール、ペリフェラルが設定できます。
ロケールを日本に設定してあげれば、コンソールが日本語化されます。

一通り終わったら最後にOSアップデート

OSを最新の状態にUpdateしましょう。

$ sudo apt update

さらに、

$ sudo apt upgrade

そして、古くなって使用されないパッケージを削除します

$ sudo apt autoremove

結構な時間がかかるのでのんびり構えてUpdate処理してください。

swapを無効にする

MicroSDカードの書き換え限界に対応するため、swapを無効にします。

$ sudo systemctl stop dphys-swapfile.service
$ sudo systemctl disable dphys-swapfile.service
$ sudo rm /var/swap

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Last-modified: 2023-11-27 (月) 23:39:34