欧文、和文に対応し、オートモードでは速度も自動追従するCWデコーダを製作した。
MFJやASAPのCWデコーダは有名だが結構なお値段がするので、PICで自作した例を探して
さまよっていて見つけた。このCW符号解析アルゴリズムがとても面白い。興味のある方は
作者のWebにある解説を読みながら、PICのASMソースを眺めると良いだろう。
元ネタはこちら。 http://www.saturn.dti.ne.jp/~khr3887/cwencode.html
元ネタから定数と回路を若干いじった。
まずは入力にVRを付けて、レベル調整ができるようにした。これにより、40m帯ノイズの
誤動作をほとんど受けないように調整できるようになった。
レベル変換が4001(4000シリーズのNORゲート)だったのを、74HC14(CMOS シュミット
トリガインバータ)に変更。ノイズに強くなる期待をこめてシュミットトリガを採用。
最後にトーンデコーダ567(セカンドソースのJRC製NJM567D)の定数を変え、ロックレンジを
広くして±50Hz程度に、LPFを標準値にした。元のバンド幅は±30Hz程度だった。
その他、5Vレギュレータを低損失型にして6V入力に対応、モニター回路削除(RIGのDATA
端子に繋ぐので不要)など。
ブレッドボードで実験。20字×4行LCDで開始。
右下のICは74HC14で、光センサーからの信号をシャッキリさせてLOGICレベルに
変換している。
トーンデコーダICが無いので、こんな感じでRIGのCW-Tインジケーターから信号を
もらって波形整形してPICに入れた。
LCDに表示している文字は、サブRIGからの送信を受信してデコードさせた。
ユニバーサル基板に組んで、まずはこんな感じ。
持ち運びを考慮してLCDは16字×2行にした。
このあとトーンデコーダNJM567を組み込んでAF入力対応し、ケースに組み込むため
VRを下駄上げするサブ基板を作成。
プッシュボタンの延長ポストの加工が終わっていないので、完成写真は後日。
ケースサイズの関係で電池が入らないので、電池は外付けで単3を4本接続とした。
LCDのバックライトにSWを付けて、消費電流にも気を使った。
1日移動なら9V積層電池も可。
パネルは手抜きで白い紙に印刷したものを貼っただけ。
実用重視。
内部写真。
殆どの部品はLCDの下に隠れている。
タクトスイッチはダボで延長。ダボは高さが変えられる棚の棚板をとめるのに使う木の棒。
電池は外付けで、短3電池を4本使ってます。
不恰好ですが、立てて使うときは重しになってくれるので安定します。
これが内蔵したマイク。
小さな穴の向こう側にある銀色の四角いヤツ。秋月で売っているシリコンマイクで、内部に20dBのプリアンプが内蔵されている。
左からElecraftのATU「T1」、真ん中が「CWデコーダ」、右が「FT-817」