PIC16F88を使用したモデムレスTNC。
FoxDeltaよりKitとして入手できる。$27+$5(送料)
斜体になっている項目は未検証(未確認)です。
動作モードは2つあり、一つはTrackerとして使うGPSモード、もう一つはデジピータとして使うCommandモードがある。
オープニングメッセージ
WB8WGA Modemless TNC V1.08 Type "Help" for Information cmd:
ヘルプ表示
WB8WGA Modemless TNC V1.08 Type "Help" for Information cmd: HELP Command are Case Insensitive Use Backspase Key (BS) for correction Use the DISP command to display all options Insert jumper J4 and connect GPS for APRS operation Remove jumper J4 and connect to Terminal for Command Interpreter Command (with example) MYCALL (MYCALL wb8wga-8) UNPROTO (unproto wb8wga-14 v wb8wga-1) - 3 digits max 途中省略 OK cmd:
DISP(設定状態表示)
cmd: DISP ECHO ON TXD 64 GPS $GPGGA TRACE OFF MONITOR ALL DIGIpeater ON BEACON On EVERY 10 UNPROTO APRS V WIDE1-1 V WIDE2-1 MYCALL JQ1BWT-3 MYALIAS WIDE1-1 BTEXT !3534.69N/13929.86E#Fill-in Digi Machida OK cmd:
MYCALLの設定
WB8WGA Modemless TNC V1.08 Type "Help" for Information cmd: MYCALL JQ1BWT-3 OK ※パラメータを指定しないと内容が消える(他のコマンドも同じ)
TXDelayの設定
cmd: TXDELAY 64 1単位で6msになる。 64を入力すると6×64=386ms。通常はこれくらいでOK。 古いRIGの場合は500ms位にした方が良い場合がある。6x83=498ms
設定保存
cmd: PERM OK 設定を完了したら、必ずPERMコマンドを打つ。 これでEEPROMに保存される。(やらないと覚えてくれない)
CONVERSモード
cmd: convers 会話モードになる。 この後は入力した文字列がそのままUIフレームとして送信される。 抜けるにはCtrl-Cを送信する。
CALIBRATEモード
詳細不明
MYALIASの設定
cmd: MYALIAS WIDE1-1 OK
デジピータを有効化
cmd: DIGI ON OK
UNPROTOの設定(デジパス)
cmd: UNPROTO APRS V WIDE1-1 V WIDE2-1 デジパスはVで区切り、最大3段まで指定可能。 固定局ではV WIDE2-1のみで良い。IGATEまで直接届く場合はデジ指定は不要。
ビーコンテキストの設定(マニュアルで緯度経度を入力)
cmd: BTEXT !3534.69N/13929.86E#Fill-in Digi Machida by PICTNC OK 緯度経度は!で始まり#で終わる。小数点以下の設定に注意。 3534.69Nは、35度34.69分のことである。.69は秒ではない。 入力できる文字数は最大で100字まで。
緯度経度の計算方法の詳細はこちら。
ビーコン周期の設定
cmd: BEACON EVERY 10 OK 単位は分。(例では10分置きにビーコンが出る) 0でビーコン停止。
GPSセンテンスの設定
cmd: GPS $GPGGA 有効なNMEAセンテンスは、$GPGGA、$GPRMC、$GPGLL $GPGGA:標高は含むが、進行方向と速度は含まない。(固定向き) $GPRMC:進行方向と速度の情報を含む。標高は含まない。(移動向き)
UNPROTOの設定(デジパス)
cmd: UNPROTO APRS V WIDE1-1 V WIDE2-1 OK New WIDEn-N Paradigmでは、このデジパス指定で問題ない。
ビーコン周期の設定
cmd: BEACON EVERY 2 OK 単位は分。 移動局では1〜3分周期が推奨値。 高速移動では1分も可。 間を取って2分が使いやすいと思う。
ビーコンテキストの設定
初期位置を「!緯度/経度#」で設定しておく。 GPSが有効になるとこの位置情報は送出されず、$GPRMC等の生センテンスが送信される。 JQ1BWT-13>APRS,WIDE2-1,NOGATE [17-Jun-09 22:38:07]: $GPRMC,133937.000,V,3534.6481,N,13929.8549,E,000.0,000.0,170609,,,N*79
J4をオープンにする。(FoxDigi: SW1 GPS En = OFF) さらに、FoxDigiでPCレスの場合は、SERIAL En = OFFも設定する。
ECHO ON TXD 64 GPS $GPGGA TR OFF MON ALL DIGI ON BEACON EVERY 30 UNPROTO APRS V WIDE2-1 MYCALL JQ1BWT-3 MYALIAS WIDE1-1 BTEXT !3534.69N/13929.86E#Fill-in Digi Machida - Powered by PICTNC GPSを繋がないDIGIとして稼動させるときは、BTEXTに位置情報を書いておく。 これにより、BEACON EVERY nで設定した周期で位置情報が送信されることになる。 移動デジに使うときは、現地でGPSモードで普通の位置情報ビーコンを出しておいてから DIGIモードに切り替えると良いだろう。 Tracker/移動Digi 共通の例 BTEXT W1, Fill-in Mobile Digi by PICTNC GPSを繋ぎっぱなしで、Tracker/Digiを切り替えて使うときは、DigiモードではGPSを OFFにしておいた方が良い。個別にOFFするスイッチが無い場合は(FOXDIGIの内部SWで 切れるが、開けないと切り替えできない)、SERIAL OFFにしておけばGPSデータを無視 してくれる。DIGIモードでGPSからデータが来ると、PICTNCはエラー処理で忙しくなって しまう。
J4をクローズにする。(FoxDigi: SW1 GPS En = ON)
ECHO ON TXD 64 GPS $GPRMC TR OFF MON ALL DIGI OFF BEACON On EVERY 2 UNPROTO APRS V WIDE1-1 V WIDE2-1 MYCALL JQ1BWT-9 MYALIAS % BTEXT DIGI ONにしておくと、TrackerとDigiの両機能が同時に動く。 移動(仮設)デジに使える。 ただし、この場合はビーコンインターバルに注意。Trackerとして2分等の短周期 設定になっていると、移動しない場合では輻輳の元になるだけだから。 PICTNCにはSmartBEACONの機能は無い。(TT4はある) 位置ビーコンはNMEAセンテンスの生データがそのまま送信される。 BTEXTに設定した文字列は送信されない。(数回に一度は出して欲しいな) ''VX8では生NMEAを受信しても認識してくれない。'' UI-Viewでは認識する。
モデムレスTNCなので、入力レベルは結構高めである必要がある。
FT-8x7シリーズのDATAポートからの信号ではデコード出来なかった。
特にVX8の送信変調度は低めみたいで、TNC-220の濃いめ変調はデコード出来ても、
VX8からのパケットはデコードできない場合があった。