三菱アウトランダーの純正ナビMMCSは、走行中にTV視聴やナビ設定が出来ない。
TVは見るつもりはないが、ナビ設定は助手席の者に操作させる例が多々ある。
このためには、市販のTVジャンパー等を使うのだが、MMCSは制限がかなり厳しく市販品は高価である。
MMCSは走行中を次の2つの信号で判断している。
よって、両方の信号を切断しないと停車と判断されない。 一般的なカーナビにあるパーキングブレーキラインをGNDするような簡単な処置では対応不能である。
一時的に停車状態にしてやるしかない。
このためにはスイッチが必要で、操作の都度スイッチをONにしてロック解除をする。
従って、ロック解除中はカーナビ操作が全てできTV視聴も出来る状態になるが、ナビゲーションは停止した状態になる。
MMCSを使っている限り、カーナビ案内状態でTV視聴(DVD視聴も)は不可能である。
切り替えには2種類のリレーを使う。
1つはGPSアンテナを切り離す高周波リレー。もう一つは車速パルスを切り離す信号用リレー。
高周波リレーに2回路入りを使えば車速パルスも同時に切断できる。しかし、2回路入りは高価なので、別々にしたほうが安価に実現できる。
SWは1本で引き出し、他方はGND接続する方式とする。
SWはオルタネート式でLED照明内蔵。通常は12V/SW/GNDの3本必要だが、
ここは工夫してSWとGNDのみとし、GNDはSW近くでシャーシアースすることで配線を簡略化した。
そのため、トランジスタを一つ使う。
GPSコネクタのGT5(ヒロセ)だけはどうしても入手できなかった。
ここは切断して汎用RFコネクタにしても良いのだが、あえてGT5にこだわりたかった。
よって、GPS(カーナビ等)から1組外して使う事にした。