MFJ-1026 Deluxe Noise Canceling Signal Enhancer †
基本的な使い方 †
ノイズ受信アンテナ(AUX)の設置 †
- AUXアンテナ端子に、広帯域でQの低いノイズ受信用アンテナを接続する
このアンテナはDXの信号を受信してしまっては意味が無いので、打ち上げ角が高い方がFB。
ロングワイヤーを雨樋に沿って張る程度で良いだろう。
地上高は低く、MAINアンテナと偏波面が同じ(MAINが水平DPなら、AUXも水平に)張り方をすると良い。
- AUXアンテナを使用するため、フタを開けてジャンパーを変更する。
標準ではロッドアンテナを使用する設定になっている。
- JMP1にジャンパーチップを付けるとPre-AMPが最大感度となる。
- JMP2(2-3)にジャンパーチップを付けると、上記より控えめの感度になる。
操作方法 †
- AUXアンテナ、MAINアンテナ、トランシーバー、電源を接続する。
トランシーバーに受信アンテナ端子がある場合は、それを経由するのが良い。
FT-2000の場合は、MAINアンテナをFT2KのANT-1に、AUXアンテナをMFJのAUX-ANTに、FT2KのRX-OUT(BNC)をMFJのMAIN-ANTに、MFJのRADIOをFT2KのRX-ANTに繋ぐ。この接続であればMFJのT/Rを使わなくて済む。
外部端子が無いトランシーバーの場合は説明書通りにMAINアンテナに割り込ませる接続になるが、この場合はRIGのSTBY端子(送信時GNDになる)とMFJのT/Rを必ず接続する。
- T/R CONTROLを最大値に、POWERスイッチをリリースしてOFFに、AUXILIARY ANTENNA GAINを最小値に設定する。
- 7〜12MHzで使用する場合のみFREQスイッチをプッシュロック(HIGH)する。
7MHz未満ではFREQスイッチをロック解除(LOW)する。
- MAIN ANT GAINを最大値にする。
- 強くて安定した信号を探して受信する。
- MFJのPOWERをONにする。右端の赤LEDが光る。
- トランシーバーのSメーターを見て、その値を覚える。
- MAIN ANT GAINを減少させてゆき、Sメーターが変化するのを確認しながら最小値に設定する。
- AUX ANT GAINを増加させる。聞こえてくるのはAUX ANT(ノイズアンテナ)で受信した信号。
- STEP-7で覚えたSメーター値と同じか少し大きくなる位置にAUX ANT GAINを設定する。
- Sメーターを見ながらMAIN ANT GAINを増加させてゆき、Sメーター値が変化するところに設定する。
- PHASEを調整し、信号強度が最小になるように設定する。もし、最小点(NULL POINT)が出ない場合は、PHASEスイッチを切り替える。
- PHASEとMAIN ANT GAINを交互に調整して最良点を探す。
- 注意事項
- MAINアンテナとAUXアンテナが近いと、内部のランプヒューズ(ヒューズ代わりに入っている電球)が切れることがある。ハイパワー時には注意が必要。
効果 †
- 160mバンド 【◎】
- MAINアンテナは80m用のマイクロバートを流用
- AUXアンテナはシャック(2階)の窓から地面まで垂らしたLW
- MAINアンテナとSUBアンテナの位置関係は、家の裏と表
- 自宅または隣接している家で使っているエアコンのインバーターからと思われるノイズ(出たり止まったり)が完全に消えた。メーター読みでS7のノイズがS0まで下がり、埋もれていた信号がSOLID CPIになった。
- AUX-GAIN(2)、Pre-OFF、FREQ(Low)、PHASE(Normal/0-4)、MAIN-GAIN(10)
- 80mバンド 【×/?】
- MAINアンテナはマイクロバート
- AUXアンテナはシャック(2階)の窓から地面まで垂らしたLW
- 効果は確認できていない(AUXアンテナの張り方が悪いと思う)
- 40mバンド 【△】
- MAINアンテナはルーフタワーの730V-1(V型短縮DP)
- AUXアンテナはタワーのグラスファイバーステーに沿わせたBB6W
- インバーターノイズが消えたが、変化量はSで2程度で効きは甘い
- AUX-GAIN(10)、Pre-ON、FREQ(High)、PHASE(Normal/8)、MAIN-GAIN(8-10)
メモ †
- MAINアンテナで聞こえず、SUBアンテナでのみ聞こえるノイズは、目的と逆にノイズを増強する機械になってしまう。ノイズアンテナがノイズ源に近すぎるのは問題になる。
Last-modified: 2023-11-27 (月) 23:39:34