G5RVとは †
英国のHAMであるG5RV Louis Varneyが開発したアンテナ。
水平部エレメントと平行フィーダー部で共振させる。
インピーダンスはバンドによって変化するため、アンテナカップラーが必須。
基本設計 †
フィーダー部の電気長(リボンフィーダーを使う場合は82%の速度係数を考慮する)と水平エレメント部の長さの合計が、使用周波数の1/4λの奇数倍にならない条件で動作(電波が乗る)する。
30mバンドはうまく動作しない。このバンドだけ、1/4λの原則に近いためだと思われる。
80m〜10m †
- 水平エレメント部:15.54m(51ft)×2
- 垂直フィーダー部:10.36m(Open Wire) or 8.5m(Ribbon Feeder)
40m〜10m (HALF SIZE) †
- 水平エレメント部:7.8m×2
- 垂直フィーダー部:5.2m(Open Wire)
Tips †
- 使用周波数によりインピーダンスが変化するため、平行フィーダー部の特性インピーダンスを気にする必要はない。
- 平行フィーダー部もアンテナエレメントの一部として動作するため、フィーダーはオープンエアの裸線が理想。
- アンテナカプラと平行フィーダーの間にはバランを入れる。同時にインピーダンスを上げておいた方が使いやすいかもしれない。(たとえば1:4バラン)
- 1:4 BALUN
- 1:9 BALUN
クリエイト730V-1を改造する †
- 既存のバンドはそのまま生かす(トラップはそのまま)
- 水平部の電気長は7MHzなので、21.43m相当になる。半分は10.71m
- 残りをリボンフィーダーでまかなうので、15.54−10.71=4.83mを追加する
- 垂直部は、(10.36+4.83)×0.82=12.46m
結果 †
- ATUはSGC239を使用
- ATUとリボンフィーダーの間にはFT240-43で作ったソーターバランを挿入
- ATUと同軸の間にはTDKのパッチンコアを10個(数は適当)
- ATUのコントロールラインにもコアを10個(数は適当)
- 1.9MHzはSWR2.5程度だが実用範囲。
- 3.5/7/10/14/21/24/28でSWR<2でチューニングが取れる。感度と飛びは不満無い範囲。詳細は評価中。
- 3.5のノイズがマイクロバート比で激減。とてもよく聞こえて飛ぶようになった。
- 28はチューニングに時間がかかるが使用可能。