45W級スリムACアダプタ 12V 3.8A(入力AC100〜240V)
通販コード「M-936」 1,500円
このACアダプタは、内部が割としっかりシールドされていてノイズが少ない。
余談だが、この下のクラスはノイズが多く、サイズが小さいほどノイズも酷い。
上のクラスは試していないので不明。(3Aあれば用を足すため)
なお、内蔵電池のための充電専用と割り切るのであれば、通販コード「M-812」の 12V/1Aを改造したものが便利だ。これも定数変更で13V程度に改造したほうが良い。 ノイズが多く容量も小さいため運用には使えない。
FT-817は外部電源の電圧が12V以上ないと充電モードにならない。
また、11V程度になると内蔵電池と判断し、出力が5Wから2.5Wに切り替わってしまう。
ACアダプタにも電圧バラツキ(個体差)があるため、買ってきたままだと不安定な場合がある。
よって、電圧を上げる改造を施す。
ケースは数か所の爪で超音波接着されている。
隙間にマイナスドライバを差し込みながら、割らないようにパキパキと開いていく。
閉じるときはアロンアルファで接着してしまえばよい。
電圧設定抵抗はハンダ面にある。
8.65K→10Kに変更する。(14Vくらいになる)
今回は14.1Vになったので、4.7Kチップを2個直列にしてみたら13.2Vになった。
電圧を上げた分取り出せる電流は減るが、5W送信が十分できる容量は確保できる。
7MHz以下のローバンドではACアダプタから発生するノイズが気になる。
ACアダプタをFT-817につないだ瞬間にノイズレベルが上がるのがわかる。
ノイズ輻射の多くは、ACケーブルとDCケーブルから発生している。
DCケーブルの方が強力なので、まずはDC側に対策を施す。
アダプタ本体の根元近くで、10cm長のフェライトバーにケーブルを巻けるだけ巻く。
方法1と同様に、トロイダルコア(FT114-77がベスト)にキャンセル巻きする。
43材でもかまわないが、77材の方が効果が高い。
方法2を採用。FT-114-43トロイダルに、DCケーブルを巻けるだけキャンセル巻きした。
場所はACアダプタ本体のすぐ根本。AC側は未処理。
これでほぼOKだが、ACアダプタ本体に手を重ねるとノイズが増えるのが判るため、
ノイズ吸収シート(北川工業 MGシリーズ t0.5)を海苔巻き状に1周巻き付けた。
これでACアダプタ本体に触れても大丈夫になった。