概要 †
貴田電子設計のキットKEM-RX7を使い、秋月の一番小さなアクリルケースに組み込みました。
構成 †
- 受信機本体
KEM-RX7
- 電源
006P 9V(昔のラジオに良く使われていた四角い電池)
- IFの狭帯域化
CFを付属の±15KHz仕様から±3KHz仕様のものに交換
- アッテネータ
連続可変から、スイッチON/OFFによる固定ATT切り替えに変更
- AF出力
ステレオイヤホン対応(モノラルタイプもそのまま挿せる)
- アンテナ入力
BNCジャック(ちょっとしたこだわり)
- ケース
秋月のSK-5(外寸:90×70×24)
製作のポイント †
- ボリュームに付属のものを使用すると、電池が基板と干渉します。つまり、ケースの内寸がわずかに足りません。基板を前後共0.5mm程ヤスリで削りました。
- 基板の固定は厚手の両面テープ。底面にねじ穴を開けたくなかったので。
- CFは付属のものと±3KHzのモノでは雲泥の差です。できればもっと狭いほうが良いですが、セラミックでは3KHzが限界でしょう。
- 電源にマンガン電池を使うとAF段が発振気味になりました。付属の追加コンデンサ100uFではちょっと不足気味だったので、300uFを4558の電源ピンに直付けしました。
- ステレオイヤホンに対応させたかったので、L/Rともに22Ωの抵抗をシリーズに挿入し、KEM-RX7のAF出力にまとめて繋ぎます。抵抗を入れておけば、モノラルプラグを挿されてもショートしないので音がちゃんと出ます。
- ATTはパイ型とかにこだわる必要は無いです。この程度の受信機はいい加減で問題なし。
- 3端子REGを使って5V供給をしています。
作って感じたこと †
- タバコサイズはFB! TH-F7を持っていくより軽い。VX-3はCW/SSBが聞けない。
- アンテナコネクタは前面にあったほうが良いかも。でも、背面にしか場所が空いてなかった。FINEつまみをなくせば入るけど・・・ FINEはCWを聞くときに便利です。
- パイロットランプは付けておきたい。イヤホン専用なので切り忘れがありそうです。
- ケースを塗装したい
フォトギャラリー †
基板を組み込む前のケース †
基板は前後方向ギリギリ。VRの背と電池の寸法誤差で入らなくなるので、基板は前後を
0.5mmずつ削ってあります。パターンギリギリまで削りました。
異ピッチのセラミックフィルタ †
±3KHzのセラフィル。CW用にはこれでもきついが、標準添付品とは雲泥の差。
TUNE範囲を狭める †
6.8Kと2.2KをVRの両端に追加。これで6995〜7110位のTUNE範囲になります。
標準状態ではかなり広いので、サブTUNEがあってもクリチカルできついです。
5Vレギュレータ †
低損失型REGを使用しています。低損失型なら電池電圧5.5Vくらいまで使えます。
切り替え式ATT †
10Kと1Kの20dB ATT。インピーダンスマッチングは無視。
ATT-OFFは10KをSWでショートするだけ。
ホイップアンテナや数mのワイヤーをつなげるだけならATT無しでもなんとか聞こえますが、
7MHz用アンテナをつないだり、深夜になるとBCカブリが強くてNGです。ATTは必須。
AF段発振対策の追加ケミコン †
付属の追加用100μFでは容量不足だった。マンガン電池だからだとおもう。
前面パネルを裏から †
蓋に当たるので、VRの足はカットしてあります。手早く半田しないとVRが熱破壊します。