一般的な電解コンデンサーは、極性を示す表示がある †
ボディのマークと足の長さが標準ではないものが見つかった †
- マイナスマークの方の足が長いものが混ざっていた
100uF/16Vのもので、20個中5個が逆だった
極性を判定する方法 †
- 有極電解コンデンサを2個同じものを使って無極性化する接続を使う
- 極性がわかっているコンデンサAと、極性が不明なコンデンサBをボディの指定通りに無極性接続する
−−[+ A −]−−・−−[− B +]−−
- Aの+にDC6V、Bの+にGNDをつなぐ
(DC6V)−−[+ A −]−−・−−[− B +]−−(GND)
判定 †
- Bの電圧が3V前後からじわじわ低下していき、1時間程度たつと1V台まで下がった
→Bのボディの表示が正しい
- Bの電圧がじわじわ変化していったが、3V前後で安定した(ピッタリ半分にならないのは容量ばらつき)
→Bのボディの表示が間違っていて、足の長さが極性を示している
私の場合は後者だった。(足の長さが極性を示している)
つまり、足は長短正しくつながっているが、表示付きフィルムを装着するときにミスったものと思われる。
追試 †
- 足の長さを信じて無極性接続を行って同じ試験を行う
(DC6V)−−[長 A 短]−−・−−[短 B 長]−−(GND)
- Bの電圧がどんどん下がっていき、10分程度で1V台まで低下した
付録(有極コンデンサの無極性接続) †
- 同一容量同一耐圧の有極電解コンデンサを2個使用して、直列にマイナス同士を繋いで使用する
- この時の静電容量は半分に、耐圧は1個分になる
例)100uF/16V → 50uF/16V
- できる限り最初から無極性コンデンサ(BP)を採用すべき
大きなリップルや電流が流れる回路には無極性接続は使用できない(壊れる)
- 逆電圧がかかったコンデンサは充電ができず、徐々に電圧の不均衡が起きる
結果的に、逆電圧側のコンデンサは低電圧になる
- 有極の電解コンデンサに逆電圧をかけても壊れない領域がある。それはおおむね1V以下で0.6V程度と言われている。
無極性接続したコンデンサの逆電圧側が1V程度に飽和するのはこの話と連携していると思われる。