コンセプト †
通常、温度制御というと「温度センサー」と「コンパレーター」で組むのが普通。
しかし」、コンパレーターにヒステリシスを持たせたり、温度設定をウンヌンと考え出すと結構面倒。部品点数もそこそこ必要になる。
そこで、温度センサーの出力をPICマイコンのA/Dコンバーターに読み込ませ、後はソフトで処理してファンをON/OFFするだけにしてみた。
回路構成 †
- 温度センサー LM35DZ
このセンサーは温度と出力電圧の関係がリニアになっていて非常に使いやすい。
- マイコン PIC12F675
4CHのA/Dコンバーターとコンパレーターを内蔵している。
それだけでなく、動作に必要なクロック発振回路をも内蔵している為、精度を気にしなければ外付けの水晶が不用。
- リレー
ファンの種類を選らばぬよう、リレーでON/OFFさせる。
ここをトランジスタやパワーMOS-FETにしてやれば、擬似PWMによる速度制御も可能。
基本的に、たったこれだけで実現できる。温度設定は内部定数の変更で行うが、いくつかの設定値を外から切り替えるようにすることも可能。
実験結果 †
ローカル局のレポートによると、FT-1000mkVの放熱フィンにセンサーを貼り付け、真上からファンで吹いてやる形にしたところ、45℃でファンON、40℃でファンOFFの設定がフィーリング良く働いているとのこと。
応用 †
DIAMONDのスイッチング電源 GZV4000のファン制御に使ってみたい。この機種はファンが回りっぱなしで結構うるさい為。大容量ゆえ仕方ないところだが、温度検出によるON/OFF制御は欲しい。できればPWM擬似で軽負荷時は低速回転、高負荷時はフル回転とできたらFBだとおもう。
MOS=FET †
- [I-00034] パワーMOS−FET 2SJ471(30V 30A)[2SJ471] @200円
- [I-01562] パワーMOS−FET FX30KMJ(60V 30A)[FX30KMJ-06] @200円
共に4V駆動。
- [I-1829] パワーMOS−FET SUP85N15−21(5個入)[SUP85N15-21] @60円