DSO QUAD (DSO203)

DSO203.png

名刺サイズのデジタルオシロスコープ。
アナログ2ch、デジタル2chの合計4ch入力。
オープンハードウエア、オープンソース。

カスタムファームウエア

DSO203はファームウエアを4つインストールでき、電源ON時に押しておくボタンで切る換えができます。
何もボタンを押さないで電源を入れると1番のファームウエアで起動します。これは標準で入っているファームウエアです。
標準の1番を含め、4種全て自由に置き換えが可能です。
ボタン1(左上)を押しながら電源ONするとブートローダが起動し、ファームウエアの書き換えモードで起動します。
ファームウエアの書き換えは、PCに繋いでファイルをドラック&ドロップするだけです。

インストール手順

GitHubから入手する。
https://github.com/gabonator/DS203

binフォルダの中にHEXがある。
4つ全部ダウンロードしておこう。
4つの違いは、4つ登録できるファームウエアの何番にインストールするかの違い。
例えば「GABOUI_1.hex」をインストールすると、最初から入っているオリジナルを上書きする。 私は3番(GABOUI_3.hex)を使用した。3番にした理由は後述。

注意事項

Windows8ではうまく行かなかった。Windows7以下でやることを勧める。

手順

  1. 電源OFFの状態で、USBケーブルでPCに繋ぐ
  2. 左上のボタン >|| を押しながら電源を入れる
    PCからは500KB程度の小さなUSBマスストレージに見える
  3. マウントされたUSBマスストレージに、カスタムファームウエアのHEXをコピーする
  4. コピーが終わってから数秒待つ
  5. USBマスストレージを「安全な取り外し」をする
  6. 電源を切って、USBケーブルを外す
  7. インストールした番号に相当するボタンを押しながら電源を入れる
    2番は■、3番は●、4番は▲ (GABOUI_3.hexを使ったなら●を押しながら電源ON)

基本的な操作

  1. >|| ボタン
    ENTERキー
  2. ■ボタン
    CANCELキー
  3. ●ボタン
    メニューキー
  4. ▲ボタン
    ユーザー設定ボタン
  5. 左のレバー(プッシュもできる)
    値の変更
  6. 右のレバー(プッシュもできる)
    項目の移動

●と▲と左と右レバープッシュの4つは、設定メニューで自由に機能を割り当てできます。
私は、●は標準のまま、▲はSTART/STOP、右レバープッシュはスクリーンキャプチャにしました。

キャリブレーション手順

カスタムファームウエアを入れたときは、必ずキャリブレーションをしなくてはなりません。
アナログ入力の0調整とゲイン調整になります。
0調整は自動でやってくれますが、ゲイン調整が結構めんどくさいです。
全てのCH(1と2)に対して、全てのレンジ(50mV, 100mV, 200mV, 500mV, 1V, 2V, 5V, 10V)で調整を行います。

This firmware finally implements a simple method for analog channel calibration. It's good idea to calibrate the DAC (wave out) first, it can be handy if you dont have regulated power supply. The device should be connected to a PC during calibration.

Calibrating Adc:(Adcのキャリブレーション)

これは、左側面にあるWAVE OUTのレベルを調整します。
ここで正確にレベル調整ができれば、この後のアナログチャンネルの校正源に使えます。
DC電圧の調整です。

1.Go to User app/Calib tab, select Adc menu item

Top > Settings > Calib appに行き、ADCメニューを選択する

2.Connect volt meter to Waveout

電圧計(信頼できるデジタルテスター)をWaveoutに接続する

3.Change the value (four digits) next to 0.5V label until you get exactly 0.5V on your voltmeter or multimeter.

0.5Vの隣の数字(4桁)を変更して、電圧計の表示が0.5Vになるように調整する

4.Do the same for 1.5V value

同様に1.5Vも調整する

5.Click on "Use labels", the dialog will hide

Use ValuesのOKをハイライト(白っぽい表示)させクリックする

6.Now you can check proper DAC calibration by changing the voltage shown on Adc menu item with navigation buttons, the voltage shown on display shoud match the voltage measured on the WaveOut connector within the error +-0.001V

Adcメニューで電圧表示を切り替えて、電圧計で測定した値が±0.001Vに入っている事を確認する

Calibrating analog channel(アナログチャンネルのキャリブレーション)

1.Enter "Analog-Simple" calibration dialog

Analog-Simpleに入る

2.Select desired channel and resolution

チャンネルとレンジを選択する

3.Connect the probe to selected channel and connect tip of the probe with the crocodile (ground).

選択したチャンネルにプローブを繋ぎ、GNDに繋ぐ

4.Select "Reset Vpos" and wait a few seconds

Reset Vposを選択し、数秒待つ

5.Connect the probe to a precise power supply and by changing the K value, try to match Vin value with the real voltage of power supply. If you dont have any regulated PSU, you can connect the probe with WaveOut

プローブを電源に繋ぎ、Vin valueが同じ値になるようにK Valueを調整する
このとき、電源の代わりに先にキャリブレーションしたWaveoutが使用できる

6.Hit save and try changing the input voltage and check whether you get correct reading at the Vin value. Use a sensible voltage while matching the K value, for example - if you are calibrating 200mV range, use 4x200mV = 800mV at input.

Saveをクリックし、設定が正しいかを確認する
入力電圧の指定は、200mVレンジなら4倍の800mVを指定する

7.After finishing, select "Save calib data"

すべて完了したら、Save Calib Dataを選択する

添付ファイル: fileDSO203.png 2904件 [詳細]

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Last-modified: 2023-11-27 (月) 23:39:34