* G5RVとは [#j579fa9d] 英国のHAMであるG5RV Louis Varneyが開発したアンテナ。~ 水平部エレメントと平行フィーダー部で共振させる。~ インピーダンスはバンドによって変化するため、アンテナカップラーが必須。 * 基本設計 [#l85d5750] &ref(g5rvfig1.gif); フィーダー部の電気長(リボンフィーダーを使う場合は82%の速度係数を考慮する)と水平エレメント部の長さの合計が、使用周波数の1/4λの奇数倍にならない条件で動作(電波が乗る)する。~ 30mバンドはうまく動作しない。このバンドだけ、1/4λの原則に近いためだと思われる。 ** 80m〜10m [#wfa78729] - 水平エレメント部:15.54m(51ft)×2 - 垂直フィーダー部:10.36m(Open Wire) or 8.5m(Ribbon Feeder) ** 40m〜10m (HALF SIZE)[#hcbd8172] - 水平エレメント部:7.8m×2 - 垂直フィーダー部:5.2m(Open Wire) * Tips [#g9520b48] - 使用周波数によりインピーダンスが変化するため、平行フィーダー部の特性インピーダンスを気にする必要はない。 - 平行フィーダー部もアンテナエレメントの一部として動作するため、フィーダーはオープンエアの裸線が理想。 - アンテナカプラと平行フィーダーの間にはバランを入れる。同時にインピーダンスを上げておいた方が使いやすいかもしれない。(たとえば1:4バラン) - 1:4 BALUN~ &REF(1-4_BALUN.gif); - 1:9 BALUN~ &REF(1-9_balun.gif); * クリエイト730V-1を改造する [#h43c48ee] - 既存のバンドはそのまま生かす(トラップはそのまま) - 水平部の電気長は7MHzなので、21.43m相当になる。半分は10.71m - 残りをリボンフィーダーでまかなうので、15.54−10.71=4.83mを追加する - 垂直部は、(10.36+4.83)×0.82=12.46m ~ **結果 [#dee8c787] -ATUはSGC239を使用 -ATUとリボンフィーダーの間にはFT240-43で作ったソーターバランを挿入 -ATUと同軸の間にはTDKのパッチンコアを10個(数は適当) -ATUのコントロールラインにもコアを10個(数は適当) -3.5MHzはSWR2.5程度だが実用範囲。感度はよく、ノイズも少ない。(ATT不要になった) -7/10/14/21/24/28でSWR<2でチューニングが取れる。感度と飛びは不満無い範囲。詳細は評価中。 −28はチューニングに時間がかかるが使用可能。 -1.9MHzはSWR2.5程度だが実用範囲。 -3.5/7/10/14/21/24/28でSWR<2でチューニングが取れる。感度と飛びは不満無い範囲。詳細は評価中。 -3.5のノイズがマイクロバート比で激減。とてもよく聞こえて飛ぶようになった。 -28はチューニングに時間がかかるが使用可能。