http://www.bwt.jp/cgi-bin/ft1d_bbs/light.cgi
合言葉は、yaesuはc4fmです。
メーカーWebサイト http://www.yaesu.com/jp/amateur_index/product/ft1d/index.html
総合的に見て、FMステレオ受信・50MHz運用・ハンズフリーに優位性を感じなければ、完全にFT1D>VX8/8Gと言えそうです。
APRSを含めると、ID-31/51の選択肢は無くなります。(ICOMはAPRSをやってない)
今後、WIRES-Xがどう展開していくかが焦点でしょう。
先ほど、初めてC4FMによるQSOに成功しました。
相手(JL1USZ 東大和市)とはスケジュールQSOです。
相手2.5Wでもエラー無しに綺麗に聞こえました。相手のSは1~2という感じ。
音質の感じとしてはデジタル簡易無線のIC-DPR3とほぼ同じ感じの音調。
コーデックも変調方式も同じなので納得です。
ECCをケチったフルレートです。
確かに音質は向上しましたが、大差は感じられません。
ちょっとだけ圧縮コーデックの特徴が薄れた感じです。
相手が2.5Wだと時折エラーして2〜3割程度音声が崩れました。5Wでは安定。
ただ、崩れ方はD-STARのケロケロよりはマイルドで聞きやすい印象です。
しかし、この程度の音質向上でしたらDNモードを使うべきですね。
DNモードでは全くエラーがありませんから、通信の優位性としてはDNイチオシです。
うちに設置してある特小レピーターがIDを出し始めた時でした。
S1程度の相手ですと、受信アンテナのそばで10mW出すと完全に潰されるようです。
偶然ですが、これも良い経験になりました。同じ400MHz帯なので抑圧にはめっぽう弱いみたい。
FT1DのSメーターは急に0になり、何も聞こえなくなりました。ノッチが必要かな・・・
外部電源利用でバッテリーパックは外しています。
5Wで普通に交信していたところ、パワーダウンは起きませんでしたが背面は触れないほどに熱くなりました。非接触温度計で測ると60度になっていました。
これはファン吹かないとラグチューは無理ですね。モービル機の登場が待ち望まれます。
うちはバッテリーパックを外して立ててあり、背面からファンで吹くようにしています。
今回はスピーカーマイクをしまい込んでいたので手持ちでやってファンレスでした。
スピーカーマイクは必須、ファンも必須というところ。固定用のファン付き専用スタンドを作ろうと決心しました。
ローパワーでリニアを押すのも良いでしょう。リニアは持っているけどTSS通すのがすごくメンドクサイんですよね。
総合して音声の感じはとても自然。
D-STARよりは会話しやすく好印象でした。
常用しそうな組み合わせだけ測ってみました。
本体ONでデュアルバンド受信待機をしているだけで、バッテリーと接触する本体のダイカスト面は最大60度(ΔT=33℃)になります。これによりバッテリーは高温
状態で充電されることになるので、バッテリーの劣化が加速します。Li-ionは40度以下での充電が好ましいです。バッテリーパックの対向面が最大52度になっていた
事から、雰囲気温度はあと10度下げたい。このことから、雰囲気温度は17度以下であることが要求されます。ギリギリで20度でしょう。
以上のことから、通常の条件下では、本体を動作させながらバッテリーを充電する
事は避けるのが無難です。
端子電圧5.0Vを境に、Li-ionモードと乾電池モードが切り替わります。
また、グラファイト系Li-ionの電圧:容量特性から求めた残容量を合わせて書くとこうなります。(□□□□は点滅です)
※セル定格3.7V(2Sで7.4V)からグラファイト系高容量LIBを採用していると判断。
※()内はハードカーボン系だったとした時の残量
全く当てにならないことが判明しました。
ちなみに、グラファイト系Li-ionの低負荷時放電特性のリストは次の通り。
電圧変化が小さくほとんどフラットなのがグラファイト系の特徴です。
これは、電圧から電池残量を逆算するのが難しいことを示しています。
これに対応するために、カムコーダー等ではインテリバッテリー(クーロンカウンターにより残量を積算電力計で算出する)を採用しています。
例えばWiRESノードをアクセスするときになります。
TONEをセットしてコマンドをDTMFで送信すると、相手にはちゃんと届きますが自分のモニター音(ピポパ)がグジュグジュになります。
実用上は問題出ませんが美しく無いし気持ち悪いです。
※修理に出したら治してもらえたという報告があります
AバンドをFMまたはDN、BバンドをAPRSにしているとき、APRS MUTEをONにしておけばBバンドのパケット音(ピギャーやサー)は聞こえないはずです。しかし、たまにピギャーが聞こえます。
BバンドのVOLを0にしていれば聞こえませんが、これではAPRS MUTEの意味がありません。
うちの黒は問題なかったです。
一部のロットで、RADIO ID(生産時に書き込まれるランダムな英数5桁)がブランクの個体があるようです。ここがブランクだとGMモードでの運用に支障があるようです。
GND改修(異常なので修理対応)
仕様(送信時の高負荷時に表示を合わせているため)
仕様
仕様(実力)
仕様(弱い信号やパケットがエラーすると漏れる)
仕様(長時間使用時はバッテリーを外す事をメーカーも推奨)
FMと比較して変調が浅い(声が小さい)と感じます。しかし、だからといって送信側のマイクゲインを高くして変調を深くすると相手に伝わる音声が崩れて聞きにくくなります。
デジタルはS/Nが良いので、受信側で音量ボリュームを上げて使うようにすると良いです。むやみにマイクゲインを上げるのはやめましょう。実験で確かめました。
FT1Dは受信時の音量バランスがFMとデジタルでフィーリングが悪い設計です。デジタルの時はボリュームを上げて使うというのを基本に運用しましょう。
発熱がすごいので、ちょっと長めに送信するとヒートプロテクトが働いてパワーダウンします。移動運用のような短時間送信が基本です。
ラグチューするときはバッテリーパックを外して、背面からファンで空冷してやる必要があります。スマホのホルダーを旨く使って作りました。
バッテリーが満タンでない状態で、外部電源を接続しているとバッテリーは充電されます。この時の発熱がすごいので、バッテリーを痛める原因にもなります。
よって、バッテリーを充電する時は本体電源OFFで、さらに急速充電スタンドを使うのがお勧めです。
急速充電スタンドで充電しながら使うのは絶対に避けるべきです。バッテリーの劣化を加速します。
デジタルモード固定で運用していると、FMからの割り込みに気がつきません。
そのためのAMSなのですが、一度FM受信すると直後の送信もFMになってしまいます。
使ってみればわかりますが、これが結構不便です。よって、DN固定にしたい。
しかし、混信の申告等にはスマートに対応したいものです。
FT1Dはデュアルワッチが出来るので、VFO-AをDN固定にして433.30MHz、VFO-BをFMで433.00MHzにしています。
BでFMにてCQを出して、すぐさまAにワンプッシュで切り替えて運用しています。
また、デジタルで交信が始まったらBをAと同じ周波数にして、FMモードでのワッチを同時にしています。
ワンプッシュで切り替えできるのでとってもスマートです。ぜひお試しあれ。