FT2000DでFT8を運用する設定
FT8って何? †
前身であるJT65等の狭帯域デジタル通信。
低レートで通信するため、ノイズ以下の信号もデコードできる。
元はEMEで超微弱な受信信号を扱うために開発されたが、HFでもDXが簡単にできるようになるため注目を浴びている。
8値FSK、6.250ボー、専有帯域50Hz、SN限界理論値-20dB、15秒サイクル
使用ソフト †
WSJT-X
https://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html
JTDX
うちの環境ではCATエラーが多発して使い物にならず。
PCの設定 †
- 時計をNICTに同期させる
時計の同期はとても重要。送信は15秒交代で行われる。
Windows10の標準では32768秒(約9時間)置きに同期するようになっているので、これを3時間おきに変更しておくと良い。
regeditを起動して、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient」をたどり、
SpecialPollIntervalをダブルクリックして開く。
10進数に切り替えて、10800を入力してOKする。
これで3時間置きに同期しに行くようになる。
同期先もMicrosoftからNICT(ntp.nict.jp)に変更しておこう。
- USB-RS232C変換ケーブルを使ってRIGとCAT接続する
38400bpsだとエラーが出やすい感じがしたので19200bpsにした。
USB-RS232C変換はCH340チップ。
WSJT-Xの設定 †
モード>FT8を選択する †
ファイル>設定>一般タブ †

ファイル>設定>無線機タブ †

スプリットは「疑似スプリット」を選択したほうが良いだろう。
この機能は、トーンが1500Hzから離れたときにRIGの送信周波数をずらして、トーンが1500Hzからかけ離れないようにして変調する。
これにより周波数による変調レベル差が起きにくくなる。
FT2000の設定 †
USBモードで運用する(おすすめ) †
FT8では最大3KHzまで使用しているので、PKTではなくUSBモードを使う。
PKT USBモードのIF BANDWIDTHは最大2400Hzまでしか設定できないため。
- 背面のDATA端子にPCのAudio In/Outを接続する。
もちろん、フロントのMIC端子に繋いでも良い。(この場合はMENU 084の変更は不要)
- 入力を背面のDATA端子に切り替える
MENU 084、 J3E、 MIC SEL → dAta
- TX帯域を3000Hzまで広げる
MENU 085、 J3E、 TX BPF → 3000(フル帯域)
- IF BANDWIDTHを3000Hzに設定する
- RIGのマイクゲインつまみ、I/FのATTつまみを調整して、送信時にALCメーターが振れるか振れないかのギリギリに調整する。
ただし、POHONEでSSBを運用するときは元に(Frnt)戻さないとならないので注意。
めんどくさければPKTモードで運用をするが、スペクトラムのエッジ(〜300Hz、2700Hz〜)の帯域で呼ばれても見えない。
PKTモードで使うとき(制限あり) †
- 072 dAtA、 PKTDISP、 1500
- 072 dAtA、 PKT SFT、 1500
センターが1500Hzになり、IF BANDWIDTHを最大の2400Hzにすると、1500±1200の300〜2700まで使用可能になる。
CQを出すとき †
- □ Tx even/1st に、チェック
CQ出す側なので、even(偶数)=0秒と30秒だよ
- □ コール 1st に、チェック
CQ出して同時に複数の局に呼ばれたら、1番目の局と自動更新を開始するよ
- スペクトルが見えない空いているところをスペクトラムスコープ上でダブルクリック
見えなくても存在する場合があるので、しばらくワッチするのがオススメ
- Rxの周波数を微調整
- ▲をクリックしてTxの周波数をRxと同じにする
- Tx6に「CQ JQ1BWT PM95」と入れる(内容は各自に合わせること)
- Tx6のラジオボタン●を選択
- 送信許可をクリックして赤にする
誰かに呼ばれるとTx1からTx5まで自動的にシーケンスが進む。
同時に何局かから呼ばれてしまったら、自分で選択してやる必要があるっぽい。
5回CQ空振りすると送信許可が解除される。
通常は1交信終了(Tx5まで終了)すると止まるので、Tx6にラジオボタンがあることを確認して送信許可をクリックしてCQを継続する。
CQを出している局を呼ぶとき †
- 左のリストからCQを局を探してダブルクリックする
- 自動的に送信許可が赤になり自動シーケンスが開始される
- 交信成立するまで見守る
自分以外との交信が始まってしまったら(呼び負けたら)送信許可が自動的に解除される。
その場合は交信が終わるのを待って、通常は再度CQが出たら送信許可をクリックして呼び出しを再開する。
オンフレ? スプリット? †
交信を見ていると、互いにオンフレで交信している例と、スプリットで交信している例が見える。
どちらが正しいのかはわからないが、受信している側にしてみればどの周波数で出ていても自分が呼ばれたのは分かる。
よって、送信周波数は固定にして(他に混信を与えないよう)、受信は相手に合わせるのが良さそうに思える。
これであれば複数に同時に呼ばれても混信せずデコードできる。
海外局をみていると、パイル状態では複数の呼び出しに対して順に応答しているように見えた。
粘り強く呼び続けていればいずれ順番が回ってくる。
雑感 †
中国の局は諦めが早い感じがする。
例えば私がCQを出して呼んできても、受信ができない状態だとすぐに他の局と交信を始めてしまう。
電波は強く来ているが受信環境が悪い(ようするにアリゲーター)パターンも多く感じた。
運用周波数 †
- 3531(国内同士)、3570(DX専用 国内同士は交信禁止)
- 7041(国内同士)、7074(DX専用 国内同士は交信禁止)
- 10.136
- 14.074
- 18.100
- 21.074
- 24.915
- 28.074
- 50.313、50.323
- 144.460
- 430.510
モードはすべてUSB。
周波数はUSBのスペクトラム下限で、RIGの表示周波数(キャリア相当)。
ここから上に3KHzまでの範囲で運用する。
JAのバンドプラン
https://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-3_Band_Plan/A-3-0.htm
国内の7041をリストに追加する方法 †
- ファイル>設定>周波数タブ を開く
- 使わないところをダブルクリックしてデータを上書きする
追加はできない。上書き編集のみ可能なため。
HAMLOGに連携させる †
JT_Linkerというソフトを導入すると、WSJT-Xのログデータを中継してHAMLOGに入力できるようになる。
http://ja2grc.dip.jp/my_software/my_software.htm#JT_Linker
LT_Linkerは、FT8ソフトのLogデータの変化を監視していて、新たなLogが記録されるとそのデータを取り出してきてHAMLOGの入力欄に転送してくれる。
Setupにて、それぞれのソフト(WSJT-XやJTDX)のLogディレクトリを指定しておけば良い。
HAMLOGのQTHに国名、Remarks1に方角と距離を入力する設定 †
- Setupの

□Use Az and Distance に、チェック
□Remarks1 に、チェック
メモ †
- FT-2000でエラーが多発した。特にJTDXにて。
これは、USB-RS232Cケーブルが原因。CH340チップの安物。
- Windowsのシステム音はMUTEしておくこと。~(音量ミキサーの設定でできる)
ポーン♪をやたら送信している局がいて目立っていた。
JTDX設定 †
FT-2000用BUG-FIX版 †
メインウインドウ †

- チューンを押すと送信になるので、ANTチューンやレベル調整を行う。
- CQを出す時はTx 6をクリックして送信開始をクリックして赤くする
- CQ局を呼ぶときは、左のリストから選んでダブルクリックする
この時、AutoTxが緑になっていると、ダブルクリック後に自動的に送信開始が赤に切り替わってシーケンスが始まる
- 1QSOを緑にしておくと、連続で呼ばれても1交信すると止まる
ワイドグラフ †

- グラフは最大3000まで見えるようにしておく
- スライドバーは見やるいように調整する
設定>全般 †

設定>無線機 †

- リグON/OFFはチェックしないほうがいい。アプリを落とすとRIGも落ちる。
設定>オーディオ †

設定>レポーティング †

- 「QSOの自動的な記録を可能にする」をチェックしておくと、73を受け取った直後にJT_Linkerに連携されて便利。
HAMLOGの保存をクリックするだけで記録できるようになる。
設定>通知・色付け †

- 見やすいように変更してみた。ベタに赤字って読みにくいんですよ。